幸福の商社、不幸のデパート~借金地獄で見た景色

読後の感想は「おもしろい!」。
内容が借金をテーマにビジネスでの栄光と挫折を描いているノンフィクションなのですが、こういった回顧録を書いていくと一定の法則だったりほんとによくあることなどが見えてきます。その共感力が強ければ強いほどきっと納得できます。

ただ借金をしていてもしていなくても関係なく、すごく読んでいていろんな部分が同じ境遇であったり明日の我が身のような近寄ってくる香りがして、他人事のような気が全くしませんでした。事業しているとそんなものかもしれないですし、人が関わるのが事業でもあり経営なので全てが一緒、と言うのが今身に染み付いたところです。
この中に、「ビュリタンのロバ」と言うたとえ話が出てきますが、これも納得。

>> ビュリタンのロバ

シュートを打てばいいのはわかってます、ただジェットコースターから底の見えない奥に落ちていくような感触の中では、明確な判断は難しくなります。限られた資金しかない場合に、誰にいくら支払いを行えばいいのかわからなくなる、と言うのと同じ。読んで楽しいとか明るくなる本ではないのですが、仕事をする中ではいろんな気付きがある参考書でした。明日は我が身・・と思うからこそ、今しっかり頑張れるのもあります。

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