「教える」より「育てる」より「育つ」環境

育成という言葉があります、「育てて成る」成るためには育つ必要があります。イニエスタはバルセロナのカンテラ上がりですが、2010年のワールドカップで優勝したスペインで、そのチームメンバーの半分以上を占めていたクラブチーム、楽天がスポンサーであるバルセロナ。バルセロナはカンテラというサッカーのジュニアユースやユース世代の教育を経て、プロになって育っていきます。そこでも環境は「育てる」というより選手に「育つ」意思を植えつけることが最も必要と考えてます。自主的な認識を持たせることに専念しているのです。

育成の中では育つ環境つくりが大事です。その中には「叱り」「褒める」「指摘」「質問」などありとあらゆる方法を駆使して、「これではいけない」と気付きを与える必要があります。自発的に育たない以上、人材の成長がありません。学校とは異なり、自分で課題を発見して自分で解決方法を模索し、自分で解決することが何よりも大事。それには、そのような育てることを重視するよりも、「自分で意識的に「育つ」環境作りが必要と考えているわけです」それはサッカーと同じく、現場は刻一刻と変化し、自分で考えないと対応できなくなる場合が発生するからです。「会社のここがよくない。だから改善したほうがいいですよね」は、他人視点であって、顧客満足を追求するならいったい何を必要とされているのか、要求される行動と能力は何か、さらに、「よくない」と言っても改善方法を出してないのは次に繋がらないのと、「悪い」ことを指摘して、それで仕事をしている気になっている、改善方法を出さないと生産的でない。

批判精神も大事ですが、改善を日々自分で行う意識を持つこと、これこそが「育つ」人材の最も根本です。批判の後に「自分ならこうする」という発想を持つこと。教えてもらってない、知らない、育ててもらってない、ことよりも、自分で育つ環境が大事です。バルセロナではないんですが、野村監督のヤクルト時代に古田捕手を監督の前に座らせて、「あの場面ならセオリーこっちやな」とか「3球目シンカー多いな今日」などぼやきを聞かせることで古田捕手を育成したと言います。そもそも思考がないと育ちませんが、育つ環境つくりの結果、意識高く育つことは本当に多いのではと思います。

よく兄弟や家族全員が東大とかサッカー選手とかスポーツ選手のご家庭ありますが、これは正に環境。
朝の会話から選挙の話してたり、歴代大臣の更迭話などしてるような、そんな環境だとそりゃ育つわと。そういった環境つくり実に大事、逆に悪い環境はどんだけ頑張ってもざるで水をすくうように徒労感で終わることもあります。

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