燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや

燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや =
ツバメやスズメのような小さな鳥には、オオトリやコウノトリのような大きな鳥の志すところは理解できない。小人物には大人物の考えや志がわからない、というたとえです。

2000年すぐくらいにソフトバンクがブロードバンド事業に突っ込むことになって、赤字を1000億円くらい継続して4年出した過去がありますが、このときに売り上げ自体はほかの事業で1000億円程度だったので、売り上げと同じ額の赤字を1年ではなく4年継続して出してそこから回復して今に至っている話があるのですが、これなんてまさに「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」で、孫さんの思考などが普通の人にわかるはずもない気がしますし、当時まだ赤子のようなビジネスマンでしたがやっぱり全然理解できてなかったように思います。

そしてつばめやすずめのように理解できないならもうそれは仕方ない、と考えるのが正しいわけで全員の合意を得る必要もなく最後は求めるべき結果がついてくればよい、のです。

さらにすずめはよく鳴きます、ちゅんちゅんうるさいので小物ほどうるさく説明を求めるのですが、説明しても理解しようとしないというか感情から入って合理的発想に至らないというものよくあります。弱くて低いところにあわせると逆に問題が起きる、面倒なことに10倍力を注ぐことになるので気をつけないといけない、そんな意味もここから類推して意識しています。

経営判断は難しいのですが、経営判断は全員や取引先など利害関係者が多いからこそ常に、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」意識は持たないと。

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