[盛和塾] 機関紙マラソン 77号

[盛和塾] 機関紙マラソン 77号

塾長理念

問題はたんにシステムや制度のあり方にあるのではなく、経営者が会社を経営するために不可欠な座標軸を失い、
会社経営の原理原則を見失ってしまっていることにあるのではないだろうか。
私は、会社経営はトップの経営哲学により決まり、すべての経営判断は「人間として何が正しいか」という
原理原則にもとづいて行うべきものと確信している。

【気付き】

人間として何が正しいか、原理原則についてです。
これ理解できても本当にどうすべきかの選択、判断基準で迷うときに立ち返るべきとわかっていても
できずらいことでもあります。経営判断は振り返り正しいかどうかの検証が必要ですが、
間違っていた反省も大事、そして、日々「正しいのか」と自問自答も大事と思います。

塾長講話[第69回]

従業員一人あたりの人件費、つまり給料、ボーナス、年金、退職金、社会保険料等を入れて
計算してみると、1時間平均二千円かかっていたとします。
アメーバのリーダーたちは時間当り二千円がブレークイーブンだとわかります。

◇時間当り採算の予定作成に参加させることで、全員に経営者意識を持たせる

読み上げた部分に、「アメーバ経営では、アメーバが自らの責任で作成する
月次予定および年次マスタープランが重要な役割を果たしている」

全従業員に参画意識を持ってもらうためにも、全員で予定を立てることが重要です。
そして立てた予定は最後まで、どんなに環境が変わろうとも達成に向けて頑張っていく。
これが「全員参加の経営」なのです。

値下げ要求にいよいよついていけなくなって
「もうこれ以上、下げることはできません」といえば、
今度は決算書を持ってこいといわれる。

こちらもだんだんと性根が悪くなって、改竄した決算書を
持っていくようになります。

どうあがいたところで値切られる。何円も耐えましたが、しまいには私もいいました。
「決算書を持ってこいといわれても、今後は持っていきません。
そのかわり、いくらでなければ買わないという値段をおっしゃって下さい。
その値段でも採算が合うよう、原価を一生懸命下げていきますから。」

私は松下さんの値下げ要求に歯を食いしばって耐えていきました。
そのおかげで、京セラは国際的に強い競争力をつけることができたのだと思っています。

【気付き】

値段を決める際に「この値段の範囲でやります」
と言ってしまうとか、上限を決めるやり方はわかります。値決めは経営なので
何とかして付加価値を狙おうと価値基準にしますが、結構聞くタイミングや人によって
ばらばらだったりするのでわかりずらいんです。寿司の時価みたいな感じで。

それならメニュー表を用意して、
値下げも受けつつ、一回行った値下げを何年かは保つ前提のような仕事の請け方も
ありだと思います。塾長の下請け話はよく見ますので、これはこれであり、と
自信をもって仕事してます。

政官財を問わずリーダーが持つべき哲学

中国史最高の名君と謳われた唐の太宗と、その賢臣、名臣たちとの含蓄ある問答を記録した、
『貞観政要』であります。

つまり、民主主義の時代ですから国民に対するパブリックサーバントとして、
国民のために奉仕することこそが、国家公務員、つまり行政官の職務であろうと
私は考えています。

私の故郷である鹿児島は戦争時、空襲によって市内の九〇%が焼け野原となりました。

唐の太宗は、国を治める要諦は国民を安んずること、
つまり国民の暮らしをよくしてあげることだといっていますが、
私はその大義を。社員に説いて鼓舞してきました。

【気付き】

「草創(創業)と守文(守成)のどちらが困難と考えるか?」 これは貞観政要の一文です。

塾長の話は有名な書籍からの引用も多く、前にどこかで
夜寝る前に書籍を読んだり、今日の反省を行うなどの心を整えてから寝ているなどの話を
読んだ記憶があります。

国を治めるには国民の暮らしをよくすること。
会社も組織も同じ、そこにいる人の暮らしをよくすることが大事、
国の発展は国民の発展、会社の成長はスタッフの成長。

帝王学~「貞観政要」の読み方
http://www.clarenet.co.jp/column/blog/archives/11409

われ虚心に経営を語る 村上榮一〈愛媛〉サークルケイ四国㈱

「村上君、ビデオ屋にビデオを借りに行く時代なんてすぐに終わるよ。
これからは自宅で好きな映画が好きなだけ見られるんだ。
ビデオ屋の次の段階にいかなければならないんだよ」

四国統一を果たし、グループとして一千億円の売上を達成すると同時に、
第二の柱となるものを創業していこうと思っています。

【気付き】

サークルケイサンクスさん。
ファミマになった今を考えると何ともコメントしずらく。

われ虚心に経営を語る 中岡成起〈愛媛〉 ㈱ジョー・コーポレーション

「兄貴、なんぼ頑張っても建設業は儲からんよ。
それに会社をよくしようと一生懸命働いているのに、下請けさんだけでなく、
社員からも悪口をいわれて割に合わん。親父のつくったこんな会社より
サラリーマンのほうがずっとましや」

彼は自分の会社に着くや幹部社員たちに、「京セラではまだ電気がついているやないか!」
と檄を飛ばしたという。

【気付き】

前に出てたジョーコーポレーションさん。
不動産会社さんはこういった「成り上がり」伝説が多く大好きです。
グランディーズさんの亀井さんのいたところ。

盛和塾でもJCでも事業承継などのケースが多い分、
持たざるもの側からすればこのような成り上がり話はやっぱり面白いのですが、
建設業、不動産業などの景気に大きく左右される業界のトレンドは
難しいものです。

あの日あの時 稲盛和夫氏 秋元 満 ㈱京都銀行 元頭取

京都では和装呉服産業が隆盛を極めており、繊維産業のウエイトの高い産業構造となっていました。
しかし、人々の生活様式の変化、洋風化が進むにつれて、いずれ和服呉服産業の成長にもよほど
努力が必要となるのではないか。一方、機械金属産業が躍進し、産業構造は大きく変わるだろうとの
将来展望を、我々は持っていました。

【気付き】

昔は和装呉服産業、ガチャ万の時代。
そして機械金属産業、今は??と先手を考えるのは大事なこと。
トレンド業界にいる以上、そういった目をもっともっと持つこと。