[盛和塾] 機関紙マラソン 67号

[盛和塾] 機関紙マラソン 67号

塾長講話

我々は商いをしています。つまり、事業をしているわけですが、よく「商売人は信用が第一だ」と言います。
確かに信用がなければお客様は相手にしてくれませんし、取引もしてくれません。しかし、もしその人が客先から
尊敬されるような素晴らしい人間性、人格を持っていればただ信用があるという以上にビジネスがしやすくなると思います。
同時に経営者は社員からも信頼と尊敬を得るような人間性を身につけてなければなりません。

10人でも50人でも100人でも従業員がいる会社でわれわれは会社経営という大きな政をしています。
いかに規模の小さい中小零細企業の経営者でも、天下国家を治めていく政治家であろうとも「天道」を貫いていかねばなりません。

【気付き】

商いは飽きない。
信用や信頼を得るにはどうするかなのですが、できることをしっかりやる、に尽きます。
社外に対しても社内に対しても信用を得られるような人物になること、この行動がいずれ大きな信頼に
つながっていくのだと思います。
そしてこういったコツコツの積み重ねが最終的に個人の能力や信用になり、ひいては会社の信頼や信用に繋がる。

サンフロンティア不動産株式会社 代表取締役社長 堀口 智顕様

当社が広範な不動産ビジネスを手がけられるようになったのはお客様の言葉を全部チャンスにしてきたからです。
これはできないか、と言う要望に対して「できない」という否定語を使わない人間であるのも原因だったようです。営業の癖からか、
できます、という言葉しか使わないのです。

お客様が求めているのはやったことの有無でなくて、きちんとした仕事です。
ここが本質であって大義を立て自分を鼓舞してやってきました。請けたときには嘘でも嘘を嘘にしなければうそでない訳です。

ノートにとったメモを自分の手帳にまとめそれをさらに毎週三千字のレポートにしていくことを繰り返しました。

【気付き】

営業的な発想やお客さんの求めることを必死にやる、この発想は大きな経営者に共通しています。
頭よくて経験が増えるとどうしてもできないと考えるようなことも、真摯に取り組めば必ず状況は好転します。
サンフロさんは広告などいつもすごいのですが、こういった社長のレポートなどの引用も多いのだと、その背景を
理解できました。

広島建設株式会社 代表取締役会長 島田 裕郷様

島田さんの社員教育は知識や技術を教えるのではなくモラル教育に力を注いでいます。
人間の質を高め、利他の精神に徹した人々のお役に立つことのできる人を育てたいというのです。

【気付き】

社員の成長が会社の成長、これは常々感じます。
そして考え方の正しいことが利他の精神が最終的な結果にも繋がります。
素直で明るく前向きな社員に教育するにはまず自分から、。

株式会社堀木エリ子&アソシエイツ 代表取締役 堀木 エリ子様

私は盛和塾に入るまでは利益を取ることを罪だと思っていました。
なぜ和紙がそんなに高いのかと言われ続け、その理由や価値を説明しながらもできるだけ安く、会社が回るだけのお金しか受け取れませんでした。

【気付き】

利益が悪いこと、ということに近い発想はやっぱりあります。
他にはこんな素晴らしい人はうちにはもったいない、発想もその1つかもしれません。
もっともっと強く会社を思うなら、自分はこれくらいの利益がないとあかん、そしてそれは企業存続でもあり、
素晴らしい会社にすることがひいては社会貢献なんだ、くらいの経営の強欲が必要なのでは、と。私も反省です。

株式会社ラック 代表取締役社長 柴山 文夫様

大きなことを成し遂げる為に、力を与えて欲しいと神に求めたのに、謙虚さを学ぶようにと、弱さを授かった
偉大なことができるように健康を求めたのに、より良きことをするうようにと、病気をたまわった
幸せになろうと、富を求めたのに、賢明であるようにと、貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして、成功を求めたのに、得意にならないようにと、失敗を授かった

濱田酒造株式会社 代表取締役社長 濱田 雄一郎様

事業は思想、哲学、価値観の実践である表現である、という教えです。

【気付き】

盛和塾で学んでいてこの思想哲学、価値観を強化・強固なものになってきました。
われ思う、だからわれあり。批評家にならず永遠の行動者で実践者になることで、
社会を会社を顧客をハッピーにします。

株式会社森長工務店  代表取締役 森長 敬様

会社がうまくいっているのはお父さんがやってきた惰性なのか、お父さんが要所要所を締めていらっしゃるからなのか。
もしそうだとしたならば、お父さんが実務をされなくなったときにあなたの実力だけでやっていけるか、若干の不安を感じます。

【気付き】

事業の成長がいったい何のなのか、その要因を図ることは実に大事。
実務をある一定のものが離れたときに崩壊する事業なら、その事業は不安しかありません。
先代が抜けても大丈夫なような事業構造や信頼を早めに構築すること、これは創業経営者は結構感じますが、
今の自社ならどうせ自分がメイン営業が最も事業拡大にもなるので、もっともっと自分で何でもやります。今の10倍くらいに。

ワタベウエディング株式会社 代表取締役社長 渡部 隆夫様

どうすれば暇なときに赤字が出ないようにするか、各アメーバに工夫をさせたことです。
もちろん暇なときに黒字が出る経営ができれば忙しいときにものすごく利益が出るはずです。

【気付き】

アメーバ組織はワタベさんの店舗ごとに実践されていると思いますが、閑散期に赤字にならないように、発想が素晴らしいと思います。
仮説ですが、ワタベさんだと土日に仕事集中されて平日に営業的なことや業務改善などの行ったりなどしていると思いますが、
その改善を週に1回行ったり数字を確認したりなど、忙しい日が決まっているので結構PDCA回転数が早そうな。