[盛和塾] 機関紙マラソン 3号

[盛和塾] 機関紙マラソン 3号

塾長理念 : 未来進行形でとらえる

【引用】

・新たなテーマを選ぶとき、あえて自分の能力レベル以上のものを選びます。
・今どうあがいてもできそうもないテーマを選び、未来の一点で完成するということを決めてしまうのです。
・自己の能力を未来進行形でとらえることが新しいことを成し遂げようとする人には要求されるのです。

【気付き】

京セラを含め偉大な企業や経営者、そしてことを為した人は必ず現状以上の未来を想像し、そしてその未来を
実現させてきました。能力を現時点での見ない、将来先を見て未来進行形で考えることは仕事でも採用でも大事です。
子供なんて1年で恐ろしいほど成長します、中学生でも高校生でもわずか2、3年。会社も未来進行形でとらえて経営をします。

フィロソフィ座談会 真摯に学ぶ心の輪を広げる

【引用】

・あるときには、どうしても直接社員を説得できないとかある方向へ向けていこうとするのに、私(塾長)に話をさせて、
 「やっぱり見てみい。あんな偉い人でも同じことを言ってるやろ」と権威づけする。これは大事なことです。
・人柄が変わる、そうすれば業績というものも変わっていくんです。心が変わったんだから何をやったとか方法論ではないんです。
・心の反映されたものが周囲の現象になっていくものなんです。
・全国大会では奥さん方を一年間の慰労として呼んであげるほうがいいですね。奥さんも喜んでもらえるものにいたいなあ。

【気付き】

盛和塾での学びや経験は権威づけとして行うことも塾長は歓迎されてます。
私も8月に経営体験発表を行いスタッフにも多く参加してもらいましたが、やはり多くのスタッフが頭をガツンとやられたようで
「まだまだ生産性が低いし頑張らんと」と前向きに受け取って感じてもらえたので、発表の機会に感謝です。こういった機会を
もっと積極的に取り入れていこうと思います。

塾長講和 利己と利他でどう変わるか

【引用】

・意思決定に関しては極端な利己主義から博愛主義的利他まで無限に入り混じる、それが人間なんです。
・そして、利他の比率が高いところを基準にして意思決定すれば結果が良くなり、運もついてくる。
・松風全体を何とかせねばあかんなと思い込むわけです。そこから、就職するまで自分のことばかり考えていたのが、相当に大きく利他を含むようになった。
・社会人になるに及んで会社の人全体のためという利他が入ってきた。
・会社を辞めてついてきてくれる人を食わさなければ、という気持ちが高まっていきそのへんからよくなったのではないでしょうか。
・盛和塾を作るときには、全くの田舎者であった私をここまでにしてくれたのは京都という土壌、環境であってそのお返しのため、
 と思い、京都から受けた恩恵へのお礼ということで始めました。

【気付き】

塾長の利他の心が松風工業を退職されるときに大きく出てきたことを紹介しています。
改めて読み直して、どうして塾長が20代後半の若いときに支援する人が多く出てきたのか、大人がサポートしてくれたのかわかります。
そして「来てくれる人を食わさないといけない」気持ちがあったこともわかります。自社でも新人採用時点では慣れないので当然
給料分の仕事ができませんしできない前提ですが、その間の分は食わさないといけない気持ちでずっと走ってきています。
利他の心で意思決定を行うことが正解、そのように理解しました。

われ虚心に経営を語る 河合大介さま 河合美術織物

【引用】

・目標としている次元はいつも高くなければいけないと思っております。
・商売というのは、売りと買いと回収の3つしかないと思っております。
・レーザービームプリンターを売っていて欧州2位ですが、前金かキャッシュでないと売りませんとしてます。
・いつも有意注意の生活を送りなさい。意識を持って意識を注ぎなさい。

【気付き】

塾長がモノづくりの人であっても物事をシンプルに考えろと言ってます。
技術も商売もそうで、得意技を活かして商売をするように、お金に関しては原理原則を忘れないこと、など述べてます。
今現在、河合美術織物はどうなってるのか観測できなかったのですが、非常に学びになりました。

われ虚心に経営を語る 井田義明さま マルイ鍍金工業

【引用】

・溶融亜鉛メッキはキロ幾らの商売なのでメーカーさんのように華々しく商売を広めることはできませんでした。
・スリーエムから粉末亜鉛メッキを知りました。しかし広まりませんでした。
・めっき屋のおっさんで終わりたくないと思い、めっきごっこを開発しました。展示会も出しました。
・加工屋とメーカー、そして販売を続け商品つくりを通じて自己主張をし、自分たちの存在をわかってもらおうではないか。
・今は現在10億足らずの会社ですが、100億円目指してやりたい。

【気付き】

塾長コメント含めてちょっと専門性高い分野でしたが、鍍金加工だけでは成長はしんどい。サイトを見ると
・溶融亜鉛メッキから無電解ニッケルメッキ、洗浄、バレル研磨からバフ研磨と広げてます。
 弊社でいうと、web制作からスマホとPC両方をワンソースでできる「レスポンシブ」、PHPからMYSQLもOK、あとは
 ECUBEカスタマイズも可能、こんな感じです。
・あと、エンジニアリング、現地工事と鍍金から派生する業務も広げており、うちだとサーバ管理(AWS運用)や、
 ログ分析による定期レポート報告、的なものです。派生する業務でお客様が喜ぶサービス展開はBtoBでは成長に必須です。
内容は少し難しかったのですが、メッキ自体が商品納品の最終工程なので顧客接点が多く、広がりは大きくあるのではと感じました。

われ虚心に経営を語る 南総一郎さま 南洋軒

【引用】

・パブリシティは企画料を含めて50万円ほどでできてますが、テレビに5回、2分ほど出して
 いただきそれだけで元がとれたなという感じがいたします。
・鉢植えは新聞紙で重ねてつつみ、しゅろ縄で包んでますので「南陽軒」新聞を作りその新聞をレッテルにして作りました
・親父の相続税、延滞税込みで3億払わんとあかん、と言われました。

【気付き】

・お弁当のアイディアぶりは素晴らしく発想豊かでアイディアマンだと感じました。
・遺産相続3億円の税金は、塾長が「あつかましい考え方」と話しており、この点は同じく感じます。苦労した内には全然入らない。
 今度知り合いがそういったことになった際には、塾長の話では・・と伝える機会があれば伝えてみようかな、と感じました。

京セラ労使物語<「労使同軸」その20年の航跡

【引用】

・京セラでは時間当たりということも欧米並みの高賃金を目指して堂々と頑張っております。
・本当に従業員の一人一人の幸せを願うのが私であり、同時に会社そのものの繁栄を心から心配し考えてくれる従業員であれば組合というようなものはいらないと思っていたわけです。
・京セラという小舟が大海に乗り出していって大企業を無効に回して活躍している認識がなくて、毎日出てきてただ働く、ある種の不満が
 あってその不満だけを主張し、企業がどういう戦いを展開しているかをとんとごり押しに文句を言う人の集まりだと話し合いはつくまい。

【気付き】

塾長の労使同軸の考えが色濃く出ています。組合はあるべきではないがどうして京セラにあるのか、その理由がわかります。
全従業員の幸せという考えのもと、組合の存在を考え実現していく、その苦悩や説明があります。何が幸せなのか、
新しい労使関係を築こうとした塾長の苦悩は今後の会社で起こるかもしれない労使関係の問題の考え方指針になります。